
ホテルを選ぶ際にはどうしてもホテルの知名度や星の数、施設の豪華さなどに目を向けてしまいがちです。
しかし、ホテル滞在で意外と大切なのはホテル内の見取り図を確認しておくことです。先ごろ、消防法や建築基準法に新たな基準が定められ、不特定多数の人が利用するホテルや旅館などがその対象となりました。
消火設備特にその中で、防火安全対策や防火規定が厳しくなり、こうしたホテルではそれらの対策や規定が、きちんと守られているか、またその基準に適合しているかの審査を受けなければなりません。そして、適合したことを示すマークを利用者たちの目に映る場所に表示する必要があります。
日本では、過去において宿泊施設の大災害は、大きな社会問題となることもたびたびでした。事業者は、こうしたことを受け、利用者に不安を感じさせないよう、きちんと施設の管理を行う必要があるのです。防火基準は、万が一の火災に備えて用意されるもので、消火設備として消火器・屋内消火栓・スプリンクラー設備・屋外消火栓設備を設置しなければなりません。
そして、警報設備として、漏電火災報知器・漏電火災報知器・消防機関へ通報する火災報知器・非常警報器具・設備などを定められた基準で整え、避難器具・誘導灯・誘導標識などを設置する義務があります。事業者側は、こうした設備の設置やスタッフなどの教育を行うことで、消防機関に審査され、適合していると認められた宿泊施設のみ、適合マークが公布されます。
適合マークは、青色のよく目立つプレートで、1年ごとに更新しなければなりません。